IPO銘柄の競争倍率の傾向について

IPO銘柄の競争倍率とは、IPO銘柄の株式をブックビルディングでの参加を通じて公募価格で購入する場合の「購入申し込みをした投資家の数」を「実際に購入できる投資家の数」で除することによって算出されます。例えば、購入申込をした投資家が100人いて、実際に購入できる投資家が10人の場合は。競争倍率は10倍となります。競争倍率はIPO銘柄に対する人気度の高さを表しており、株式市場が堅調に推移している局面では倍率が高くなる傾向があります。株式市場が堅調な局面では、IPO銘柄の上場後の初値が公募価格を上回る確率が高くなるため売却益を稼ぎやすくなるのですが、それを期待してIPO銘柄に対する需要が高まり、ブックビルディングに参加する投資家が大きく増加するからです。逆に、株式市場が軟調に推移している局面では競争倍率は低くなる傾向があります。IPO銘柄の上場後の初値が公募価格を下回る確率が高くなるために、需要が低くなり、ブックビルディングに参加する投資家が減少するためです。日経平均株価が15年ぶりに二万円台を回復するなど株式市場は堅調に推移している現在において、2月に新規上場の8社のうち全銘柄、3月に新規上場の16社のうち15社が上場後の初値が公募価格を大きく上回っており、売却益を獲得しやすい状態が続いておりますので、最近のIPO銘柄の競争倍率は極めて高いことと考えられます。
競争倍率が高い時にいかにしてIPO銘柄を公募価格で購入するかについては、過去の取扱実績の多い証券会社を利用することが挙げられます。また、一投資家に複数の抽選権を与えないような平等な抽選を行う証券会社を利用するという方法も有効であると考えております。